ピル外来
月経困難症(生理痛がひどく日常生活に差し支えがある症状)の方は保険適応のピルが処方可能となります。
学校や仕事を休まないといけないほどの痛みであれば処方可能です。
ピルには卵胞ホルモンと黄体ホルモンの2種類のホルモンが配合されています。
1日1回同じ時間に内服します。内服時間がずれると少量出血することがあります。
最初の1ヶ月は自分のホルモンと薬が噛み合わず少量の不正出血や頭痛、吐き気を生じることがありますが、2ヶ月目以降からは落ち着いていくことが多いです。
また、重篤な副作用として1万人に3人から5人程度で血栓症(血管の中に血の塊ができて血流が滞る状態)が発症するリスクがあります。
血栓症は投与開始の3ヶ月以内が一般的に多いため当院では内服開始当初は1ヶ月づつ、症状の改善やトラブルがないか3ヶ月経過を見てから、ご希望の方はま数ヶ月単位で薬処方するようにしています。
ピルは月経困難症のほか、PMS(月経前症候群)や子宮内膜症にも効果があります。
基本的にピルをやめて数ヶ月すると、身体は服用前の状態になります。
生理痛がひどい方は毎月生理を起こす必要はなく、ピルが合えば数ヶ月に一度で構いません。そのような方は連続投与のピルを勧めています。
毎月量や痛みの少ない生理が希望の方は周期的投与(1ヶ月に1度少量の生理を起こす)を行います。
当院で処方可能な保険適応のピル
当院での処方
※ 周期投与(1ヶ月に1度少量の生理を起こす方法)
◇ ヤーズフレックス(連続投与用:生理起こらなけれなば120日間連続が可能です)
◇ ヤーズ(周期投与)
◇ ルナベルLD(周期投与)
◇ ルナベルULD(周期投与)
◇ フリウェルLD(周期投与)
◇ フリウェルULD(周期投与)
※フルウェルはルナベルのジェネリック薬品となります。
院外での処方
◇ ジェミーナ(連続投与用:生理が起こらなければ77日間連続可能です)
◇ ドロエチ(ヤーズのジェネリック薬品)
当院で処方可能な自費のピル
月経困難症がなく、避妊目的だけでピルを処方希望の方は下記のピルを処方しています。
当院での処方
◇ マーベロン28(周期投与)
◇ トリキュラー28(周期投与)
院外での処方
◇ ファボワール(周期投与)
◇ ラベルフィーユ(周期投与)
ピル内服不可能な方の代表例◇ 閃輝暗点(目の前がチカチカする)片頭痛の方
◇ ヘビースモーカーの方
◇ 1ヶ月以内に手術、術後2週間以内の方
初めての方は内服可能か投与開始前にチェックリストを記入して頂きます。